紫外線対策21、紫外線にはAとBがある紫外線には、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB) があります。 B波はオゾン層に一部吸収されて地球に届きますが、 近年までのフロンガスの影響でオゾン層が破壊され、 到達量が増えすぎて問題になっていますよね。 A波はすべて地上に到達し、その量は、B波の10倍近くです。 また、A波は生活紫外線といわれ、気がつかないうちに 窓ガラスも通過して皮膚にそそがれています。 2、日焼け止めには2タイプある 紫外線を防ぐために、紫外線吸収剤を使用しているものと、 紫外線散乱剤を使用しているものがあります。 紫外線吸収剤は、紫外線を吸収すると熱を放出します。 A波を吸収するもの、B波を吸収するものがそれぞれありますが 、一般的によく使われているのはUVB吸収剤です。 紫外線散乱剤は、AB両波を一様に散乱するので、 B波だけでなくA波も充分に防げて肌への負担が少ないのですが、 粒子が凝集して不均一になりやすい欠点がありました。 最近は技術の進歩で軽い使用感の日焼け止めが可能になり、 このタイプの日焼け止めが増えています。 酸化亜鉛や酸化チタンは、この紫外線散乱剤にあたります。 3、SPFやPA SPFは、紫外線B波から肌を防ぐ強さを表したものです。 (数値が大きいほど強い効果、ただし最大50) PAは、紫外線A波から肌を防ぐ強さを表したもの。 (プラスの数が1個~3個まで、3個が最大) 通常SPF20~30でPAが++(2+)くらいで夏でもOKです。 最近は肌に負担にならない製品が増えましたので、 下地にこれくらいのもの を使用してメイクしたほうがしみやしわの予防になります。 レジャーの時にSPFが50近くの強いものやウオータープルーフものを 使う方も多いですが 肌荒れ、ニキビの原因になります。 SPF30くらいのもので、1~2時間に一度付け直しをすれば充分です。 そして必ず帽子や日傘、手袋などで防ぎましょう。 強すぎる日焼け止めは、逆に肌に負担になりますので気をつけましょう。 4、紫外線とシワの関係 紫外線B波は、エラスチンという皮膚の弾力にかかわる線維成分を変性させます。 紫外線A波は、コラーゲンという皮膚の張りにかかわる線維成分を減少させます。 よって、シワを作らないためにはAB両波を防ぐ必要があります。 また、スキンタイプが1に近いほど、肌が紫外線に弱く、しわも深いしわになりやすい。 skin type1:日焼け後、すぐ赤くなるが黒くならない skin type2:日焼け後、すぐ赤くなるが少し黒くなるのみ skin type3:日焼け後、少し赤くなり、わりと黒くなる skin type4:日焼け後、ほとんど赤くならず、常に肌は黒い 5、紫外線とシミの関係 即時型の黒化・・・紫外線A波による 遅発型の黒化・・・紫外線B波による よって、シミを作らないためにはAB両波を防ぐ必要があります。 6、季節や天気、時間帯による紫外線の量 やはり夏が最も紫外線の量は増えます。 しかし冬でも紫外線は必ず存在しています。 晴れの日が一番多いが、曇りの日は6割になっているだけ、 雨の日でも紫外線は2割になっているだけで、必ず存在しています。 特に10時~午後2時までは紫外線の量が一番多いですが、 日暮れて真っ暗になるまで紫外線は存在しています。 夏だけ日焼け止めを使用している方が多いのですが、 しみやしわの予防には、日焼け止めはメイク下地として、1年中必要です。 そして日焼け止めをつけているからといって安心せずに、帽子や日傘、手袋などを忘れずに! UVカットのものか、色の濃いもの(白いものは紫外線を通しやすいため)を選びましょう。 洗濯物を干すちょっとの時間や、花壇のお花にお水をあげるすこしの時間、 ガラスの窓越しにも、紫外線はあなたのスキを狙っています。気をつけましょう。 |